屋根・外壁塗装では、見積もり金額だけで業者の良し悪しを判断すると失敗しやすいと言われています。
塗装の見積書は、足場の設置などの仮設工事費、高圧洗浄にかかる洗浄工事費、塗装の前準備にあたる下地処理費、メインである塗装工事費、屋根や壁に含まれない軒天・雨樋などの塗装にかかる付帯部塗装、現場管理にかかる諸経費・管理費といった項目で構成されています。それぞれが細かく分けられ、また塗料名・メーカー・グレード・塗装面積(㎡)が明記されていること。塗料の塗布について、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗布が明記されていることも重要です。
相見積もりは適正価格を知るために必要なものですが、金額だけでなく塗料や塗装面積・工事内容が同じかどうか、保証内容などにも気を配る必要があります。

外壁・屋根塗装は、基本的には塗装する範囲の広さで費用の概要を算出することができます。
ここでは、一般的なシリコン系塗料を使用した場合の、塗装にかかる費用の目安をご紹介します。
ここでは、一般的なシリコン系塗料を使用した場合の、塗装にかかる費用の目安をご紹介します。
- 建物の延床面積
- 塗装箇所
- 費用の目安
- 1㎡あたりの単価
- 30坪(約100㎡)
- 外壁+屋根
- 約90万~130万円
- 約4,000~6,000円
- 外壁のみ
- 約60万~90万円
- 約3,500~6,000円
- 屋根のみ
- 約25万~40万円
- 約3,000~5,000円
- 40坪(約130㎡)
- 外壁+屋根
- 約110万~150万円
- 約4,000~6,000円
- 外壁のみ
- 約70万~100万円
- 約3,500~6,000円
- 屋根のみ
- 約30万~50万円
- 約3,000~5,000円
塗料のグレードアップや、下地などで大規模な処理が必要になる場合は、差額が上乗せとなります。
また延床面積に応じて平均的な壁面や屋根の面積を元に算出していますが、実際の面積は外壁の高さや屋根の形状によって変化します。
また延床面積に応じて平均的な壁面や屋根の面積を元に算出していますが、実際の面積は外壁の高さや屋根の形状によって変化します。
塗料は種類によっても価格が大きく変わります。
現在、一般的に使われることが多いのは、価格と耐久性のバランスが良いシリコン塗料です。アクリルやウレタンの塗料は劣化が早く、短いサイクルでメンテナンスをしなければなりません。
反対に、フッ素塗料や無機塗料は耐久性に優れており、メンテナンスサイクルを長くとることができますが、費用がかかるという点でシリコン塗料が選択される例も多くみられます。以下には主な塗料の種類と特徴、概算の単価をまとめましたので、参考にしてください。
現在、一般的に使われることが多いのは、価格と耐久性のバランスが良いシリコン塗料です。アクリルやウレタンの塗料は劣化が早く、短いサイクルでメンテナンスをしなければなりません。
反対に、フッ素塗料や無機塗料は耐久性に優れており、メンテナンスサイクルを長くとることができますが、費用がかかるという点でシリコン塗料が選択される例も多くみられます。以下には主な塗料の種類と特徴、概算の単価をまとめましたので、参考にしてください。
- 塗料の種類
- 耐用年数(目安)
- 1㎡あたりの単価
- 特徴
- アクリル
- 約7年
- 約1,500~2,500円
- 安価だが劣化が早い
- ウレタン
- 約10年
- 約2,000~3,000円
- コストを抑えられる。紫外線には弱い
- シリコン
- 約15年
- 約2,500~3,500円
- 現在の主流。ほどほどの価格と耐久性を合わせ持つ
- フッ素
- 約20年
- 約3,500~5,000円
- 費用は高額になるが、耐久性、防汚性に優れる
- 無機
- 約25年
- 約4,000~6,500円
- 不燃性や耐候性が高くメンテナンス周期が長い

屋根・外壁塗装の際は、本体の工事費、つまり塗装にかかる費用の他にも、付帯費用がかかります。付帯費用とは、例えば足場代です。高所での塗装工事を安全に行うため、足場の設置は欠かせません。
また塗料の飛散を防止する養生費も必要です。塗装工事の前に建物全体を高圧洗浄するための洗浄費も、付帯費用の1つです。他にも下地処理費、廃材処理費、現場管理や駐車場代などの費用を含む諸経費などが計上されます。注意したいのは、“非常に安価な見積もりに、これらの付帯費用が含まれていないケースがある”、ということです。
悪ければ、契約を済ませ工事が始まる直前になって、別料金と言われるような例もあります。トラブルを防ぐためには、必ず契約前に見積もりの内容をしっかり見て、付帯費用が含まれているかどうかを確認しておくことが大切です。
また塗料の飛散を防止する養生費も必要です。塗装工事の前に建物全体を高圧洗浄するための洗浄費も、付帯費用の1つです。他にも下地処理費、廃材処理費、現場管理や駐車場代などの費用を含む諸経費などが計上されます。注意したいのは、“非常に安価な見積もりに、これらの付帯費用が含まれていないケースがある”、ということです。
悪ければ、契約を済ませ工事が始まる直前になって、別料金と言われるような例もあります。トラブルを防ぐためには、必ず契約前に見積もりの内容をしっかり見て、付帯費用が含まれているかどうかを確認しておくことが大切です。


相見積もりを取った結果、非常に安価ですぐに施工してもらえる業者を見つけたら、そのまま依頼したくなってしまうかもしれません。しかし実は、お得に見えても重大なリスクが潜んでいる可能性があるため、注意が必要です。
見積書に塗料やメーカーの名称が記載されていない場合、耐久性が5年にも満たない低グレードの塗料が使われる可能性があります。また、そもそも塗料の性能を十分に発揮するには下地処理を丁寧に行わなければなりませんが、安価な見積もりでは下地処理が省略されているケースもあることも現実です。
口約束では保証がつくと言っていたのに書面がなく、実際には保証されないケースも多々あります。結果として、塗装が3年で剥がれ、保証もなく別の業者で再施工した、施工はできたが下地処理や足場代を別途請求された、という事例も存在しており、注意が必要です。
見積書に塗料やメーカーの名称が記載されていない場合、耐久性が5年にも満たない低グレードの塗料が使われる可能性があります。また、そもそも塗料の性能を十分に発揮するには下地処理を丁寧に行わなければなりませんが、安価な見積もりでは下地処理が省略されているケースもあることも現実です。
口約束では保証がつくと言っていたのに書面がなく、実際には保証されないケースも多々あります。結果として、塗装が3年で剥がれ、保証もなく別の業者で再施工した、施工はできたが下地処理や足場代を別途請求された、という事例も存在しており、注意が必要です。

塗装費用を抑えるには、品質を保ちつつ、コストパフォーマンスの良い塗装を依頼することが大切です。
例えば夏や冬、塗装の閑散期を狙うと、割引やキャンペーンが適用されて安価に施工できる場合があります。屋根と外壁を一緒に塗装するのも、足場の設置が一度で済むため効果的です。
また、ハウスメーカーや大手業者に依頼すると中間マージンが発生することが多いですが、地域密着の塗装業者に依頼すれば中間マージンを省くことができ、その分を材料費や施工品質に充てることができます。
メンテナンスの頻度を減らすために、耐用年数の長い塗料を選ぶのも効果的です。
「ライフプランに合わせて、長期的に無駄のない選択をする」という視点で考えてみてください。
例えば夏や冬、塗装の閑散期を狙うと、割引やキャンペーンが適用されて安価に施工できる場合があります。屋根と外壁を一緒に塗装するのも、足場の設置が一度で済むため効果的です。
また、ハウスメーカーや大手業者に依頼すると中間マージンが発生することが多いですが、地域密着の塗装業者に依頼すれば中間マージンを省くことができ、その分を材料費や施工品質に充てることができます。
メンテナンスの頻度を減らすために、耐用年数の長い塗料を選ぶのも効果的です。
「ライフプランに合わせて、長期的に無駄のない選択をする」という視点で考えてみてください。